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STORY
2013S365
Enocounters of the Third kind=IFU
ーミチトノソウグウー
この世界の何処かに存在する楽園「マダガシィ」
そこは数多くのクレーターによる“谷”の点在する孤島。
クレーターはひとつひとつが深く巨大で、下から見上げれば絶壁になっている。
各々の世界(クレーター)は完全に孤立しており同じ先祖の生物であっても
長い年月を経て異なった環境に順応し個々で違った進化を遂げた生態系を形成する。
未だ現代人が到達し得ない未知の世界
そんな世界にあって、
我々人間と同じルーツをもつ「ニンゲン」の存在する世界「IFU」
外界とは完全に切り離されたその中で、
ニンゲンは順応、発展し、完璧な世界を創り上げた。
彼らには「科学」という概念は存在せず、
全ての理(ことわり)の根底にあるのは自然への畏怖の念であった。
畏怖の念より辿り着いた彼らの技術は我々の科学には到底及べない進歩とデザインを兼ね備えた、
まさに完璧な空想世界である。
彼らの新年を祝う祀り「シンカマツリ」
彼らの信じるシンカとは、
緩動物(植物)>死>水生動物>獣>思考動物>鳥類とされており
植物が死に水に還り、生命となり、食物連鎖をはじめ、
知恵を得、その後、外界(未来)へと繋がるとされており、
思考動物の中には、擬態をする動物や群れをなすもの、その他“ニンゲン”が含まれる。
そして唯一世界(クレーター)から離脱可能な飛行動物を神聖化し奉りシンカの象徴とし
新年の祝いとして自然への畏怖をお祀りするのである。
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