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JAMる人/MOYA

グラフィティというとどういう絵を思いつくでしょうか?

町の壁や商店のシャッター、電車で走っているときの壁の落書き?いいえ。ちがいます。


近年ではバンクシーやシェパード・フェアリー(オバマ大統領の選挙戦の公式イラストとして参加)の登場で、現代美術の次の芸術活動の方法として注目されているアートです。


海外ではすっかりアートの地位を手に入れ、収集家が今最も手に入れたいアートジャンルですが、日本ではまだまだストリートアートという領域の活動と意識されますが、日本にも本当にたくさんのグラフィティのアーティストがいますし、世界で活躍しています。


そんな、海外でも活動の幅を広げ続けるグラフィティペインターMOYAくんとのテキスタイルコラボレーションをご紹介します。





ー 早速ですけど、今回生地を作ったときの事をいろいろ聞いていきたいです。

といっても、もう結構前ですもんね、、


(MOYA)

2016年ですね。


ー 4年前か。笑

ではまず、普段の活動から聞いてみたいのですが、どういう活動をされてますか?



(MOYA)

普段の制作活動では、主に壁画制作やイベントでのライブペイントなど比較的大きい作品を描くことが多いです。


作品のテーマとしては《ストリートアート×和》を意識した表現に取り組んでいて、直接的に日本を感じさせるモチーフを描くこともありますが、最近は自身のオリジナルパターンを使った作品を多く制作しています。





いよいよストリートアートがアートのメインストリームになってきてますが

日本で活動しててどんな感じなんですか?

まさに渦中にいる作家として盛り上がり感じてますか?



(MOYA)

近年はファッション界でもストリートのテイストが取り入れられる事も多くなってきたと思いますし、それに伴い大手百貨店や大型の商業施設でのストリートアートのイベントや展示も増えてきています。


こういった流れを考えると、日本の(アートを意識していない一般の人)人達に少しずつストリートアートが受け入れられつつあるのかなとは思います。


数年前に比べるとペインターを取り巻く環境は確実に盛り上がってきているとは感じてます。


ただ、これが1つのトレンドとして消費されていくのではないかという不安もあります。 もちろんピークがあるのは理解した上で、この流れを一過性のものにしない為にどう動くかを考える必要もありそうだとは感じています。


ー 確かにTVニュースでバンクシーが取り上げられてたりするもんね。

これって5年前とかなら考えられなかった。


少し話逸れるかもだけど、ペインターって違法性と背中合わせというか、そもそもそういうギリギリのインスタレーションがファッションのハイブランドが面白がった流れってあったと思うんですが、日本のペインターって違法性なくやってるイメージで、それが逆に海外からするとイケてないというか、、 そういうのって考えたりします?あくまで答えられる範囲で。笑



(MOYA)

笑。そうですね、確かにグラフィティライターやペインターの中には違法性のある活動をする人達がいるのも事実ですし、ストリートアートと呼ばれるジャンルもそこから生まれたものだと思います。


なので、そういったルーツから考えると僕達の様な活動やスタイルは本場(海外)からフェイクと捉えられる事もあるでしょうし、イケてないと感じる方もいると思います。


それは見る側の人達だけでなく、アーティスト側にもそう考える人もいるはずです。

ただ僕個人としてはストリートアートと呼ばれるものはあくまで大枠のジャンルの様なものだと考えていて、活動領域の中心がどこにあるかの問題かとも考えています。


なので違法性のない活動をしている素晴らしいペインターは海外はもちろん、日本にもたくさんいますし、評価もされていると思います。

むしろこれからの事を考えると、特に日本ではこういったペインターが増えていく事で負のイメージを払拭できれば、より社会に浸透して活動の場も増えていくのではと考えています。


長くなってしまいましたが、結論としては日本にも評価されてるイケてるペインターの人達はたくさんいます!


なるほど。ぼくもほぼ同じ認識。


ボクの中ではグラフィティの一時世代がボクの年齢くらいの人たちで、

第二世代がMOYA君たちだと思う。その中でもMOYAくんの活躍は筆頭だと思います。


個人的に現代美術(ポストモダン)というジャンルよりストリートグラフィティの方が昔から好きで、どちらも今までの文脈に独自の解釈や象徴を乗せて違うメッセージにしていく感じですよね。


(MOYA)

僕はストリートアートに感じる自由度の高さが好きですね。

どういった表現だから良い悪いというよりは、それぞれのスタイルをリスペクトする感じが素敵だなと思いますし、作品を見た人がどう感じるかまでのスピード感も他のジャンルよりは早くてシンプルで良いなと思ってます。


ー シンプルって最強やもんね。シンプルでいえば

MOYA君の最近のモヤパターンあれめちゃめちゃ好きで、、、





(MOYA)

ありがとうございます。照


最初にパターンを描き始めたのは15年くらい前からなんですが、当初はもっと細い線の集合体をかなり細かく描いてました。 そこから徐々に幅を変えたり、見せ方を試行錯誤しながら今は現在の形に落ち着きました。 ただこれで完成という事でもないので、また色々試しながら気持ちいい形を模索していこうと思ってます。



ー では早速生地の話に、、あ、その前に一個聞きたかったんですが、


他のアーティストと違って制作のシーンを見られることが多いと思うんですが、

何か意識してることってありますか?



(MOYA)

そうですね、意識はしてます。


ライブペイントを始めた当初は人に見られるのに慣れなくて、毎回緊張して周りを意識する余裕がない感じで必死に描いてましたが、ライブペイントや壁画の公開制作を続けていくうちに、どう見てもらうか、どう見せたら楽しんでもらえるかと考えるようになりました。


公開制作という形でやる以上、完成した作品はもちろんですが作業工程まで楽しんでもらうことが必要なのではないかと思い、作業の順序、ラインの引き方、テクスチャーの作り方など、一つ一つの工程が完成した作品にどう繋がっていくかを楽しんでもらえるようには意識して作業しています。



一緒に作ったファブリックもモヤパターン。というよりは、モヤパターンになる前ギリギリくらいのタッチですね。





これはパイルジャガードという技法で作ったんですが(パイルってのはトレーナーの裏側みたいな素材で、その裏側のぷくぷくをコントロールして柄にしてます)表現としてはプリントよりもどうしてもアバウトになってしまいます。 ビット画のように生地の織柄で表現するので精密な表現が苦手です。


あえてこの技法でモヤ君のパターンを表現してみたのですが。実際どうでしたか?



(MOYA)

一緒にやらせて頂いたのが2016年だったので、今のパターンになる少し前ですね。


あの時はまだラインが少し細かくて、幅も均一でした。

打ち合わせの時に東さんと色々お話させて頂いて、パイルジャガードの技法の特徴も把握はしていましたが、完成した物は想像以上にかっこよくて嬉しかったです。


ー ぼくもMOYA君の作家性を完全に尊敬した上で、あえてプリントではなく、制限のあるテキスタイルに落とし込んだほうが洋服になったときにより魅力が伝わるんじゃないかとジャガードを選択しました。



(MOYA)

普段の作品ではラインの流れやエッジをいかに正確に気持ちよく見せるかを意識して制作してるのですが、パイルジャガードになるとそこは曖昧になって自分の意図とは違う表現になってしまいます。


しかしパイルジャガードの技法を介した事により、立体感や素材感など普段の作品には無い新しい表情が見えてきて表現の幅の広がりを感じました。


この時以降、他のジャンルのクリエイターさん達と交流する機会も増えましたし、

その他のアイテムの制作など、ほんと毎回お世話になってます。


ー いえいえこちらこそ!です。ほんまにいつもお世話になってますねー


あれ以来、生地を作るということはしてなくて、Tシャツや、クッション、ピンズなど小物をいろいろ作ってますね。どれもとてもいい作品になったと自負してます。




改めてまた生地作れるといいなぁと思ってます。 もし、次作るならどんなものやりたいとかないですか?



(MOYA)

作りたい物に対して自分の引き出しが無い場合はすぐ相談させてもらってるので、本当にお世話になりっぱなしです。 笑


しかもこちらのアイデアに対してさらに面白い物を提案してもらえるので有り難いですし、どのアイテムも大満足の仕上がりになりました。


ー いえいえほんま。笑

ほめ合ってるみたいで気持ち悪いですね。笑


(MOYA)

次にやりたい事なんですが、実は丁度やってみたい事があって相談したいなと思ってたんです。


以前から作りたかった物なのですが、モヤパターンを使った総柄のセットアップが作りたいなと考えてまして、どういう進め方をすれば良いのか近々相談できたらと思ってたところなんです。


服作りに関しては全く無知なので、相談にのって頂いて面白いアイデア頂けたらと思ってますのでよろしくお願いします。


ー ぜひ!総柄のセットアップいいですね。


単色かな?単色ならまたジャガードをお勧めしたいですね。最近おもしろい生地工場と知り合って、めちゃめちゃ細かい表現がうまくて↓こちらとしてもぜひやってみたいです。作戦会議しましょう。




アーティストが絵や立体物ではなく、生地にする場合、その見せ方や販売方法など、

たぶん今まで考えてこなかった方向で作品の広げて行き方が考えれるとおもうのですが、

生地にした場合の、洋服に仕立てること以外での何か発表方法や取り扱い方法などアイディアありますか?



(MOYA)

そうですね、作品を生地にする事によって普段の作品と全く違う質感になり、作品の印象や表情が変化するのは凄く面白いと感じています。


以前、制作をお願いしたクッションも、プリント部分をフワフワした起毛で仕上げて頂いたのですが、ああいった表現は平面のデザインだけでは出来ないと思いますし、異なる素材を使う事で印象も変わるので表現の幅が広がるなと思いました。


具体的なアイデアはハッキリとは持ってないのですが、生地にすることで視覚的な印象の変化だけでなく直接触れて楽しんで頂く作品も可能になりますし、平面展示に限らず質感なども体験してもらえるような作品や、より空間を意識した作品の可能性が広がるのではないかと思います。


ありがとうござました。


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作家名:MOYA (モヤ)





京都を拠点に活動。

《ストリートアート×和》を意識した表現に取り組んでいる。

2009年よりライブペイントを開始し、SUMMER SONIC OSAKA、METROCKなどの音楽イベントにてパフォーマンスを披露するなど多数のイベントに出演。

国内外での壁画制作も精力的に行っている。

ペイントユニット【KAOMANGAI】としても活動中。


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2014年〜2016年・2019年

・SUMMER SONIC OSAKA 【SONICART】ライブペイントアーティスト選出。


2015年

・アメリカ・Richmond で開催された【Richmond mural project 2015】に招待され壁画制作。

・Washinton DC 〈Art Whino〉で開催されたG40 Art Summit にてKAOMANGAIでの壁画制作と展示。


2016年

・アパレルブランド【RBTXCO】2016A/Wにフューチャリングアーティストとして参加。

代々木体育館で開催された《rooms 32》にてmMでライブペイント。

・京都 momuragu gallery にて個展開催。


2017年

・東京 高円寺 BnA hotel 〈Back Room Gallery〉にてmMでの壁画と作品展示。

・【METROCK OSAKA 2017】にてKAOMANGAIでのライブペイント。

・台北 新光三越 【日本藝術文化展】での展示とライブペイント。


2018年

・京都 南禅寺 八千代旅館にて襖絵を制作。

・大阪 RBTXCOアトリエにて個展【SCRAPARCS】開催。


2019年

・4月の1ヶ月間アメリカのWashington D.C.・New York・Californiaの都市を周り壁画制作。


2020年

・東京 アパレルブランド【HYDROGEN】17周年ポップアップイベントにてライブペイント。


https://www.instagram.com/moya_mk16

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